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リゾート地って結局田舎?

 リゾート地というのは本来、行楽地のことを指しますが、日本では観光や行楽設備のある場所だけではなく、温泉地のような保養地もリゾート地とされています。日本には総合保養地域整備法という、別名リゾート法と呼ばれる法律があります。この法律によればリゾート地とは、「国民が多様な余暇活動を楽しめる場」ということになります。観光名所を回るのも、レジャー施設で遊ぶのも、ゴルフやスキー、マリンスポーツを楽しむのも、温泉を楽しむのもリゾートです、ちょっと大雑把ですね。
 この法律はバブルのお金が余っている時期に成立したもので、自治体はリゾート開発を行なう際、税制上の支援や、融資の際の優遇措置などが受けられるというものでした。そしてご存知の通り、バブルは崩壊し、大きな総合施設は次々を閉鎖されたり、建築途中で放棄されたりしたのです。
 現在日本でリゾート地と呼ばれているものは、経営破たんしなかった小規模なものや、むちゃなバブル開発をしなかったもの、人気が持続している地域などが生き延びている状態です。極端な話、お金をかけなければ維持できない施設は維持できないので、テーマパークなどはかなりの数が破綻し、いまでは廃墟スポットになっています。
 それで現在、リゾート地として定住可能な場所というと、温泉地やテーマパークな場所という事で、「田舎」と呼ばれるような場所が多くなっているのです。海外の人たちは、リゾートというと遊びにいくという感覚なのですが、日本に限っては、リゾートと言えばわざわざ移動して休みにいくようなものなのかも知れません。

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