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田舎の防犯対策

 田舎では、日中家の鍵をかけないのは当たり前、中には夜間も鍵をかけなかったり、夏には窓を開けっ放しで眠ったりするところもあります。都心から移りすんだ人から見れば、田舎の防犯対策はほとんどないといってもいいように見えて不安に思えてくることもあるかも知れませんね。ですが、都会に比べて田舎は犯罪率が低いというのは皆さんご存知の通りです。犯罪率が低いから防犯意識が薄れてしまうのか、昔からの習慣で特に防犯に気を配らないのかはわかりませんが、田舎には強力な防犯対策があります。しかもほとんどの日とはそれを意識はしていません。その防犯対策が何かといえば、地域のみんなが顔見知りであることが多いということです。それでは、なぜこれが防犯につかながるのでしょう。
 田舎では良くも悪くも、独自のコミュニティを形成している世界です。ご近所みんな顔見知りで、よそ者が出歩いていればあっという間にご近所中に知れ渡っていることもあるのです。こうした環境は、実は犯罪を行なう側からすればかなりやりにくい環境ともいえます。
 田舎に限ったことではありませんが、地域の住民同志、結びつきの深い場所は自然と防犯効果が生まれます。様々な防犯グッズが販売されていますが、最も重要な防犯方法は、人目に付かない場所を侵入口としないことです。例えば、人目を避けるための高い塀がある、そんな家の吐き出し窓、物置の影になる場所に裏口のある家などは、ドロボウに好まれる家といえます。田舎はそれほど人目を避けたいという意識が薄いため、そうした環境にはなりにくくなっています。それに加えて、住民同志が挨拶しあい、家族構成なども知られている場合、不審者かそうでないか、区別が付きやすい環境なのです。
 といっても、田舎の犯罪件数が少ないのは、人口密度が低いことも要因のひとつですから、防犯対策が不要というわけではありません。都会の防犯対策と同じように、侵入に時間がかかれば人目に付きますからしっかりと施錠するというのはもちろん重要なことでしょう。ただ、田舎の場合、複数世帯が多くめったに留守になることがない家が多い地域ともなると、逆に施錠することで留守にしている事がわかり、狙われてしまうこともあります。せっかくの田舎の良さをムダにしないためにも、留守にする場合には鍵をかけるだけでなく、ご近所に一声かけていくことをおすすめします。

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